グラフを英語で説明する
Describing graphs in English — Part 1: changes that finished
プレゼンや報告書でグラフを説明するときの英語を、3回に分けてまとめます。パート1では、すでに終わった変化の言い方を扱います。
このパートで扱うことWhat this part covers
英語では、変化がもう終わったのか、今も続いているのか、これから起こるのかによって動詞の形が変わります。プレゼンでも間違いがとても多いところなので、このガイドでは3つのパートに分けて1つずつ説明します。
パート1は「すでに終わった変化」だけを扱います。
- Sales rose sharply in 2021.2021年は終わっている → 過去形でOK
- Costs fell between March and June.その期間は終わっている → 過去形でOK
- Sales rose 20% since January, and they are still rising.since January は「1月から今まで」なので、期間がまだ終わっていません。過去形ではなく、パート2で扱う現在完了形を使います。
見分け方はシンプルです。期間がもう終わっていれば、過去形を使います。 in 2021、last quarter、between 2019 and 2022、after the launch、during the pandemic は、どれも終わった期間を表すので、このページの内容がそのまま使えます。
基本の形The pattern
このページの例文は、基本的にこの4つの箱でできています。副詞や時期は省略できます。時期は In 2021, sales rose sharply. のように文の最初に置くこともできます。
動詞 ― 変化のかたちVerbs: the shape of the change
各カードには、線の形、実際に使う過去形、その下に原形と日本語の意味を載せています。
Revenue peaked in the third quarter and then leveled off.
売上は第3四半期にピークを迎え、その後横ばいになった。
副詞 ― 変化の大きさとスピードAdverbs: how much, how fast
動詞は変化の向きを伝えます。副詞は、その変化がどのくらい大きく、どのくらい速かったのかを伝えます。
| 副詞 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| slightlyわずかに | ほんの少し | 変化はあるが、気にするほどではないとき |
| gradually徐々に | 時間をかけて少しずつ | 急な動きがなく、少しずつ変化したとき |
| steadily着実に | 同じペースで、止まらずに | 一定のペースで変化が続いたとき |
| sharply急激に | 速く、大きく | 線の傾きが急なとき |
| dramatically劇的に | 驚くほど大きく | 本当に驚くような数字のとき |
| significantly大幅に | 無視できないほど大きく | 変化が大きく、重要な意味があると伝えたいとき |
副詞はふつう動詞のすぐあとに置きます:rose sharply、fell slightly。
同じ内容の2つの言い方Two ways to say the same thing
ここで紹介した動詞の多くは、名詞としても使えます。動詞の文と名詞の文を組み合わせると、同じ形の文ばかり続かず、聞きやすい説明になります。
Sales rose sharply in 2021.
There was a sharp rise in sales in 2021.
意味は同じです。動詞+副詞 ⇄ 形容詞+名詞。
| 動詞+副詞 | 形容詞+名詞 |
|---|---|
| rose sharply | a sharp rise急激な上昇 |
| fell slightly | a slight fallわずかな下落 |
| increased gradually | a gradual increase緩やかな増加 |
| declined steadily | a steady decline着実な減少 |
| dropped dramatically | a dramatic drop劇的な下落 |
語尾に注意しましょう。動詞を説明する副詞には -ly がつき、名詞を説明する形容詞には -ly がつきません。
by・to・from・at・of の使い分けPrepositions with numbers
いちばん間違いが多いところです。ルールで覚えるより、図で見るほうがわかりやすいです。
| 前置詞 | 指すもの | 例文 |
|---|---|---|
| from … to … | 始まりの数字と終わりの数字 | Sales rose from 30 million to 50 million.3000万から5000万へ |
| to | 終わりの数字だけ | Sales rose to 50 million.最終的な数字 |
| by | 変化の幅 | Sales rose by 20 million.増えた分 |
| at | ある一点の値 | Sales peaked at 55 million.その一点の数字 |
| of | 変化の幅(名詞のあと) | There was a rise of 20 million.名詞のあとでは by ではなく of |
覚えておきたいポイント:to は「たどり着いた数字」、by は「変化した幅」です。
日本人がよく間違えるポイントCommon mistakes
1. rise と raise
rise は「(自然に)上がる」、raise は「(何かを)上げる」。rise は自動詞、raise は他動詞です。
✗Sales raised by 20%.
✓Sales rose by 20%.
✓The company raised prices by 20%.
2. increased up の up は不要
increase にはすでに「上へ」の意味が含まれているので、up はつけません。
✗Profits increased up by 5%.
✓Profits increased by 5%.
✓Profits went up by 5%.go up なら up が必要です。
3. Sales were increased
受動態にすると「誰かが意図的に増やした」という意味になります。自然に動いた数字には、能動態を使います。
✗Sales were increased in 2021.
✓Sales increased in 2021.
4. sharp と sharply
動詞を説明するときは副詞の sharply、名詞を説明するときは形容詞の sharp を使います。
✗Costs fell sharp last year.
✓Costs fell sharply last year.
✓There was a sharp fall in costs last year.
5. カタカナ英語の落とし穴
「アップした」「ダウンした」は、そのまま英語にはできません。
✗Sales upped last quarter.
✓Sales went up / rose last quarter.
✗The number downed after March.
✓The number fell after March.
6. % と percentage points
利益率などの率が5%から7%に上がった場合、上がったのは「2パーセントポイント」です(日本語でいう「2ポイント上昇」)。by 2% と言うと「5%の2%分」、つまり5.1%になったという意味になってしまいます。
✓The margin rose by two percentage points, from 5% to 7%.
7. 上がったのはグラフではない
グラフはただの図です。実際に動いたのは売上そのものなので、主語は sales のような数字の項目にします。
✗This graph rose sharply in 2021.
✓This graph shows that sales rose sharply in 2021.
✓As you can see, sales rose sharply in 2021.
練習問題Practice
下のグラフを見て答えましょう。グラフの変化はすべて終わっています。各問題で正しいと思う語を選び、最後に「答え合わせ」を押してください。
In 2018 and 2019, the figure _ stable at around 20 million.
Visitor numbers _ at 48 million in 2022.
There was a _ rise in visitors in 2021.
In 2021, visitor numbers rose _ 40 million.
In 2020, visitor numbers _ by 7 million.
The company _ its advertising budget in 2021.
Between 2019 and 2020, numbers fell _, from 19 million to 12 million.
After 2022, numbers _ off at about 46 million.
Numbers rose _ 12 million _ 48 million between 2020 and 2022.
声に出して言ってみよう
グラフの2020〜2022年の部分を、3つの文で説明してみましょう。動詞+副詞の文、形容詞+名詞の文、そして peaked at を使った文です。スラスラ言えるようになれば、グラフを使った報告の大部分に対応できます。
パート2・3についてComing next
パート1で扱ったのは、もう終わった変化です。パート2では、過去に始まって今も続いている変化を扱います(sales have risen by 20% since January、costs have been falling all year)。ここで使うのは、苦手な人が多い現在完了形です。パート3では、we expect sales to rise、costs are projected to fall のような予測の言い方を扱います。
パート2を読む:今も続いている変化 →
パート3を読む:予測 →
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