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意見を伝える ― 確信度

確信度を表す英語表現
probably・maybe・must の使い分け

Saying how sure you are in English

「たぶん」をすべて maybe で済ませてしまう人は少なくありません。でも英語には20以上の言い分けがあり、その差が仕事の結果を変えます。

← 英語で反対する
The shipment has definitely left.The shipment has probably left.The shipment might have left.The shipment can't have left yet.100%80%40%0%
同じ事実でも、4通りの言い方があります。相手はそれぞれ違う前提で動きます。

この記事の要点

  • probably(約80%)> maybe/perhaps(約50%)> possibly(約30%)。確信度の高さはこの順です。
  • maybe は会話的、perhaps はフォーマル。ビジネスメールでは perhaps が自然です。
  • 根拠から推量するときは must(〜に違いない)・might(〜かもしれない)・can't(〜のはずがない)を使います。maybe より説得力があります。
  • 推量の must の否定は can't。must not は「禁止」なので使えません。
  • 副詞の位置は、肯定文なら助動詞の後(will probably)、否定文なら動詞の前(probably won't)。
  • surely は「確実に」ではなく「〜でしょう?」という確認。100%は definitely/certainly。

「たぶん」がすべて maybe になってしまう問題The “maybe” problem

日本人のビジネスパーソンに「どのくらい確実ですか」と尋ねると、90%でも20%でも maybe という答えが返ってくることがよくあります。安全な言葉ですが、それが問題です。確信度の情報がゼロなので、相手は推測するしかなく、たいてい自分に都合のよい方向に解釈します。

情報が伝わらない

“Maybe we can finish by Friday.”

90%なのか20%なのか、相手には分かりません。

相手が判断できる

“We'll probably finish by Friday — the testing is the only risk.”

“We might finish by Friday, but I wouldn't count on it.”

確信度がはっきり伝わります。

このページでは3つの異なる役割を扱います。どのくらい確実か、根拠から何を結論づけるか、その情報がどこから来たか。英語はこの3つを別々の語で表します。

probably・maybe・perhaps・possibly の違いFour words for “maybe”

この4語はすべて「たぶん」と訳せますが、確信度と使う場面が違います。まず確信度の順を覚えてください。

語確信度場面例文
probablyおそらく約80%会話・書き言葉どちらも。理由があって「そうなる可能性が高い」と判断しているとき。They'll probably accept the offer.
maybeたぶん・〜かも約50%会話的・カジュアル。文頭に置くことが多い。メールではやや軽い印象。Maybe they'll accept, maybe not.
perhapsもしかすると約50%ややフォーマル。書き言葉・丁寧な提案に向く。ビジネスメールではこれが自然。Perhaps we could review the terms first.
possibly可能性としては約30%4語の中で最も低い。「ありえるが、そうなるとは思っていない」。丁寧な依頼にも使う。It could possibly slip to April.

使い分けの結論。確信度が高いなら probably、半々なら会話では maybe・メールでは perhaps、低いなら possibly。日本人学習者がいちばん取りこぼしているのは probably です。maybe と言っている場面の多くは、実際には probably が正しい語です。

Could you possibly send it by Friday?

※ possibly は依頼文に入れると丁寧さが増します。確信度とは別の用法です。

確信度のスケールThe full scale, 100% to 0%

  1. It will definitely happen.100% ― 確実に
  2. It'll almost certainly happen.95% ― ほぼ確実に
  3. It'll probably happen. / It's likely.80% ― おそらく
  4. It may / might / could happen.50% ― 〜かもしれない
  5. It possibly won't happen. / It's unlikely.30% ― おそらく〜ない
  6. It almost certainly won't happen.5% ― ほぼありえない
  7. It definitely won't happen.0% ― 絶対に〜ない

may・might・could はこの用法ではほぼ同じ意味です。違いを気にする必要はありません。ネイティブも口から出た方を使います。迷ったら might が最も無難です。

上位に2つの落とし穴があります。

  • surely は100%ではありません。「〜でしょう?」と確認を求める表現です。
  • of course は中立の「はい」ではありません。下の間違い7を参照。
  • definitely・certainly が本当の100%です。

副詞を置く位置Where the adverb goes

ルールは3つ。3番目でほぼ全員がつまずきます。否定文では副詞が動詞の前に移動します。

1 ・ 助動詞の後 / AFTER the auxiliaryThey will probably accept. · We have definitely lost it.2 ・ be動詞の後 / AFTER beShe is probably in a meeting.3 ・ 否定文では動詞の前 / BEFORE the negativeThey probably won't accept. · She probably isn't in yet.

They will probably accept ですが、否定になると they probably won't accept です。They won't probably accept は、ノンネイティブ英語の最も分かりやすい特徴のひとつです。

推量の must・might・can'tReasoning from evidence

目の前の根拠から結論を出すとき、英語は must・might・can't を使います。maybe ではありません。日本人学習者がほとんど使わない表現ですが、このページで最も印象が変わる部分です。

根拠 / EVIDENCE夜9時、電気が消えているThey must have gone home.きっと帰宅した(ほぼ確実)They might be in a meeting room.会議室にいるかもしれないThey can't still be working.まだ働いているはずがない
現在のこと過去のこと意味
must bemust have been〜に違いない(根拠から見てほぼ疑いようがない)
might be / could bemight have been〜かもしれない(いくつかある可能性のひとつ)
can't becan't have been〜のはずがない(根拠がそれを否定している)

He hasn't replied all day — he must be traveling.
The file is 400MB, so it can't be the compressed version.
They quoted three days, so they must have stock on hand.
She can't have seen the email — it only went out this morning.

いずれも根拠のある推量です。maybe よりはるかに説得力があります。

仕事で効く理由。must と can't は「何かから推論した」ことを相手に伝えます。原因を議論する場面で、the timestamp can't be right は maybe the timestamp is wrong にはない重みを持ちます。

情報源の確かさを示すHow reliable is your source?

確信度とは別の問題です。その情報はどこから来たのか。英語はこれを明示し、明示しておくことで、後で情報が違っていても問題になりません。

表現伝わる内容
As far as I know, …私の知る限り自分の理解ではこうだが、最新情報ではない可能性がある。
As far as I'm aware, …把握している限りでは上のややフォーマルな言い方。
Apparently, …どうやら〜らしいどこかで聞いたが、自分で確認はしていない。
I gather (that) …〜のようです間接的に知った。ビジネスでよく使われる。
From what I've seen, …見た限りでは自分が直接見た経験に基づく。
I'm fairly sure, but let me check.おそらくそうですが確認しますこの項目で最も役に立つ一文。
Off the top of my head, …うろ覚えですが調べずに記憶で答えている。数字は概算として扱ってほしい。
Don't quote me on this, but …確実ではありませんがカジュアル。書き言葉では使わない。

I'm fairly sure, but let me check は丸ごと覚える価値があります。質問に答え、不確実さを示し、確認を約束する ― これを8語で済ませています。学習者は「自信があるように見せる」か「頼りなく見える」かの二択で悩みますが、この一文はその二択を回避します。

日本人が間違えやすい10のポイントMistakes we hear most often

1. maybe と may be の違い

1語なら副詞、2語なら助動詞+be動詞。互換ではありません。

✗It maybe a problem with the server.

✓It may be a problem with the server.

✓Maybe it's a problem with the server.

2. 推量の must と have to の違い

「〜に違いない」という推量には must だけを使います。have to は義務を表すため、推量が規則の話に変わってしまいます。

✗He doesn't answer. He has to be out.

✓He doesn't answer. He must be out.

✓Everyone has to be in the office by nine. ← これは規則

3. must not と can't の違い

推量の must の否定は can't です。mustn't は「禁止」を意味します。

✗That mustn't be the right file.

✓That can't be the right file.

✓You mustn't send that file externally. ← 禁止

4. They won't probably agree

否定文では副詞が前に来ます。

✗They won't probably agree.

✓They probably won't agree.

5. I think it won't work

英語では前の動詞を否定します。直訳でも通じますが、硬く、強調しているように響きます。

✗I think it won't arrive today.

✓I don't think it'll arrive today.

6. 確認していないのに I'm sure

親切に答えようとして I'm sure を使うと、完全に断言したことになります。違っていた場合、「間違えた」ではなく「信用できない」と受け取られます。

✗I'm sure the parts arrived yesterday.

✓I'm fairly sure they arrived yesterday, but let me check.

✓As far as I know, they arrived yesterday.

7. Of course を普通の「はい」として使う

「もちろん」は中立で友好的ですが、英語の of course は「当然でしょう」という響きを持ちます。相手が本気で質問しているときに使うと、その質問を愚問だと思っているように聞こえます。

✗"Does this come in blue?" — "Of course."

✓"Does this come in blue?" — "Yes, it does." / "Certainly."

✓"Can I bring a colleague?" — "Of course!" ← 許可・歓迎ならOK

8. It is said that … の使いすぎ

「〜と言われている」の直訳です。英語として正しいですが、歴史の論文向きの表現で、納期の会議には合いません。

✗It is said that the supplier has capacity problems.

✓Apparently the supplier has capacity problems.

✓I gather the supplier has capacity problems.

9. surely を「確実に」の意味で使う

surely は確認や軽い驚きを表します。断言したいときには使えません。

✗The order will surely arrive on Tuesday.

✓The order will definitely arrive on Tuesday.

✓Surely they told you about the delay? ← 「まさか聞いていない?」

10. 確実なことまで曖昧にする

和らげるのは丁寧ですが、知っていることにまで使うと、相手が行動すべき情報を疑わせてしまいます。曖昧にする価値のあることだけに使ってください。

✗Maybe possibly the deadline is perhaps the 14th, I think.

✓The deadline is the 14th. ← 確実なら、そのまま言う

よくある質問Frequently asked questions

probably と maybe の違いは何ですか?

確信度が違います。probably は約80%で「おそらく〜だろう」、maybe は約50%で「〜かもしれない」です。理由があって可能性が高いと判断しているときは probably、半々のときは maybe を使います。日本人学習者は maybe を使いすぎる傾向があり、本当は probably を使うべき場面が多くあります。

maybe と perhaps はどう違いますか?

確信度はほぼ同じ(約50%)ですが、場面が違います。maybe は会話的でカジュアル、perhaps はややフォーマルで書き言葉や丁寧な場面に向いています。ビジネスメールや会議では perhaps の方が自然です。

possibly はどのくらいの確信度ですか?

4つの中で最も低く、約30%です。「可能性としてはありうるが、そうなるとは思っていない」というニュアンスを含みます。また Could you possibly…? のように、丁寧な依頼を作るためにも使われます。

推量の must と have to の違いは何ですか?

「〜に違いない」という推量には must だけを使います。have to は義務を表すため、推量には使えません。「彼は外出中に違いない」は He must be out. が正しく、He has to be out. は「彼は外出しなければならない」という意味になってしまいます。

「〜のはずがない」は must not ですか、can't ですか?

can't です。推量の must の否定は can't になります。must not(mustn't)は「禁止」を表すため、推量には使えません。「それが最終版のはずがない」は That can't be the final version. が正しい形です。

probably は文のどこに置きますか?

肯定文では助動詞や be動詞の後(They will probably accept)、否定文では動詞の前(They probably won't accept)に置きます。否定文で位置が前に移動するのがポイントで、They won't probably accept は誤りです。

maybe と may be の違いは何ですか?

1語の maybe は副詞で「たぶん」、2語の may be は助動詞+be動詞で「〜かもしれない」です。It may be a server problem.(動詞)と Maybe it's a server problem.(副詞・文頭)のように使い分けます。

surely は「確実に」という意味ですか?

違います。surely は確認を求める表現で、「〜でしょう?」「まさか〜ではないよね?」という驚きや念押しのニュアンスを持ちます。100%の確信を表したいときは definitely または certainly を使ってください。

練習問題Practice

各問の根拠を読んでから選んでください。単なる曖昧表現ではなく、推量が必要な問題があります。

  1. The lights are off and the door is locked. Everyone _ have gone home.(ほぼ確実)

  2. She was in the Tokyo office with me all week, so she _ have been in Europe when she sent it.(〜のはずがない)

  3. It _ be a network problem, but it could also be the server.(可能性のひとつ)

  4. They _ won't agree to those terms.(約80%)

  5. I don't _ the shipment will arrive before Friday.

  6. _ as I know, the contract hasn't been signed yet.

  7. _, the factory is running two shifts now.(聞いた話だが未確認)

  8. I'm _ sure it was 400 units, but let me check the order.

  9. That _ be the final version — it still has the old logo.(〜のはずがない)

  10. Off the top of my _, I'd say about 15%.

同じ内容を4通りで言う

上司に聞かれました。“Will the Vietnam plant be ready by March?”おそらく間に合うと思っていますが、設備の発注が未確定です。4通りで答えてください。

  1. It'll   be ready, because  .自信あり
  2. It'll   be ready, though  .やや控えめ
  3. It   be ready, but  .可能性として
  4.   I know, March is still the plan —  .情報源を示す

そして1つ選ぶ

4つを読み返し、実際に上司に伝えるならどれかを選んでください。そのうえで、自分が保証できる以上のことを言っていないか、あるいは信じていることより弱く言っていないかを確認します。自分が知っていることと、実際に言ったことのあいだの差 ― このページはそのためにあります。

関連ガイドWhere this connects

確信度はほかのガイドにも関わります。合わせて読むと理解が深まります。

  1. 「わからない」を英語で丁寧に伝える ― 確信が持てないとき、その先をどう伝えるか
  2. グラフを英語で説明する パート3 ― 同じスケールを数字に当てはめた形。is expected to・is on track to など
  3. おすすめ・提案を英語で伝える ― どのくらい確信して言うかで、提案の強さが決まります
  4. 英語で反対する ― I'm not sure about that は、英語で最もやわらかい「反対」です

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